サトリの効果。デール・カーネギーの名著「人を動かす」を卒業

 ・デール・カーネギーの名著「人を動かす」を卒業

 「人を動かす」というのは原題から外れた過激な題です。

 もとの題に忠実に訳したら「人に自分の考えを分かってもらい、友達になってもらう方法」が適当だと思います。

 わたしは子供のころから友達が少なく、新しい友達を作れなかったので大学生のころ、この本を読みました。この本に書かれている「読み方」に従って、何度も何度も。かたい表紙の角がいたみ、とじるとスジ汚れができていました。しかし力が付きませんでした。そして集トレのサトリで卒業できました。

 サトリの第一段階でその本に書かれていたことが自然にできるようになったのです。変化した脳のなせる技でした。

 集トレによるサトリはデール・カーネギーの名著「人を動かす」を読むより効果があります。わたしは同書を熟読に熟読を重ねた時期がありましたが。知識は増えたものの「人生の土壇場」といえる状況では役に立たなかったのです。 

 じつは、わたしの小さな店で、ある一人の若い店員のために、ほかの若い店員二人をも巻き込んで仕事を横流しされていました。わたしはそのことを外部の人に知らされることになりました。それに巻き込まれた若い店員2名が、この事件に心配する親元に呼び戻されるなど、小さな店はガタガタになりました。当時のわたしが、しっかりしていなかったからですが(人間の底力が不足していた)。事態解決に同書にある「盗人にも5分の理」とか「相手の身になって考える」などが実践できてれば、有効であったのに、知識だけでは、まるで役に立たなかったのです。その騒ぎの最中に主犯格の若い店員は仲間とともに「精神的に勝ったな」とうそぶいていました。その言葉を聞きながらわたしは孤立感とともにしょんぼりしていました。

 しかし、集トレによる「大きな変革」の後、脳の変化で問題解決能力が高まり、コミュニケーション能力も格段に高まりました。その時に気づいたのです。「人を動かす」に書かれていたことはすべて使えると。サトリにより変化した脳はいつも働いています。サトリとともに読書量がふえて本棚が狭くなり、結果的には古くからあった本はどんどん捨てていきました。それにともない同書も捨てしまいました。

 同書は「聖書に次いで売れている本」といわれるほどの名著です。

 サトレルまで友達を作るための知識を増やせます。読まれるのも対策のひとつかと思います。